"開発"を中心に、大規模な宅地造成やリゾート開発、再開発事業、商業施設、オフィスビルやマンションといった世の中のあらゆる空間や街をつくり出すのがデベロッパーです。プロジェクトの流れとして、まずは「用地取得」。土地の情報収集（歴史・法令上の規制・マーケティング調査・分析など）を行い、声なき声を聴き、最大限に生かす土地を取得します。次に「企画」。取得した土地に対して、コンセプト・デザイン・収支計画・建築期間などの事業計画、シナリオを導き出します。そして、「開発許可」。さまざまな条例や規則を踏まえ、行政から開発の許可をとり、円滑に事業を進めるよう指揮を取ります。これらが事業主であるデベロッパーの主な仕事です。
土木・建築工事を請負契約により行う総合建設会社のことを指します。ゼネコンが建てるものにはさまざまなものがあり、道路やトンネルなど社会インフラを支える大規模なもの、一戸建やマンション、商業施設など我々の生活に身近なもの、というようにゼネコンは私たちの生活の根幹を支えています。１つの建物をつくることは、土木一式工事、そして建築一式工事を請け負うゼネコンだけでは実現することはできません。建設業の中には、工事内容や施工技術の違いによって、さまざまな業種があり、大工工事や左官工事を行うものは総合請負業者に対し専門工事業者と呼ばれます。工事を受注したあと、元請と専門工事業者からなる施工組織を編成し、工事現場全体を統括、そして適切な工事管理を行って建築物を完成させます。
戦略提案から販売活動まで、新築物件の供給をトータルにプロデュースするのが、販売会社の仕事です。販売の委託を受けると、物件周辺の市場調査などのマーケティング活動を行い、宣伝・販促媒体の選定や告知のタイミング、ターゲットの絞り込み、販売価格の決定、販売スケジュールの策定など具体的な販売戦略を立案します。この戦略に基づいて、モデルルームの設置や各種ツールを作成、ダイレクトメールやチラシ等による集客などの販売活動を行います。モデルルームに来場されたお客様に対して、物件説明、資金計画、契約、融資手続き、入居説明会や内覧会、そして物件の引渡しまで行います。実際にお客様の対応をして得た最新情報やニーズを基に、事業主に対して新たな商品の企画提案をし、より時代のニーズに沿った物件の供給に貢献します。
